アジア人による国際舞踏集団結成に向けAsia Butoh Tree Team Asiaは今年から本格始動しました。
そのため今年は実に多くのアジア人と仕事をしました。そこでアジア人の身体をたくさん観察したのですが、ここにきて身体というものがなんだかわからなくなってきました。
それはまるで同じひらがなを書き続けていると、自分が何を書いているのかわからなくなる感覚に似ています。
アジア人の身体は、確かに西洋の屈強な身体とも、アフリカ大陸のひょろ長い手足や、豊満な臀部の身体とは明らかに違います。では日本人の身体とタイ人の身体の差は何だろう?身体だけ見て見分けることができるだろうか?日本人だって最近の若者は足の長い人が多くなってきています。
生活様式が身体的特徴に影響を与えていると考えられますが、生活様式が風土気候関係なく似通ってきている今、何を共有できるのか?
ああ、悩ましい。
なんでこんなこと考えてしまうのか?それは私が舞踏家だからか?面倒な性質だからだろうか?
ぐるぐる、ぐるぐる。
悩める舞踏家、ビールをかっ食らうバンコク最後の夜。